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理事長 上昌広

【コメント】「コロナとの闘い」730日全記録 政治、経済、医療を振り返る 2022/1/24

「国民には医療を受ける権利があります。医療を阻止するのは憲法違反」と話す上さんは、厚労省は歴史的に患者に寄り添わない政策を進めてきたと指弾する。

 「厚労省はもともと戦前の内務省衛生局。明治時代にコレラが流行したときには労働力や兵力の確保を優先し、警察とともに患者を見つけ次第、隔離した歴史があります。そうした流れをくんでいるので、いまだに患者目線で進めるという発想がなく、霞が関の机の上で考えているんです」「一回こうと決めたら変更しない厚労官僚の責任は大きい」と指摘したうえで、このように明かす。

 「PCR検査は早い段階で医務技監が『エラーが出る』と言ったせいで、検査数を抑制したんです」 


 野戦病院が増えない理由としては、尾身茂氏が理事長を務める地域医療機能推進機構(JCHO)の問題を挙げる。「JCHOの病院には、受け入れ可能にもかかわらず空いたままにした幽霊病床がたくさんありました。野戦病院をつくるなら、その前に幽霊病床をなんとかしろという議論が出る。それを避けるためでしょう」


 「実は日本では調査研究が進んでいません。人口当たりのコロナ関連論文数は、失礼な言い方ですがラトビア、スロバキア、コロンビアと同じレベルなんです」

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